虫垂炎の治療の期間は、
どのくらい掛かるのでしょうか?
また、虫垂炎は抗生物質で散らすことで、
治るとの事なのですが、
どういうことなのでしょうか?
今回は虫垂炎の治療について、
詳しく書いていきます。
虫垂炎の治療が抗生物質でできる!?
実は、虫垂炎は虫垂自体を切除して取り出す以外にも、
抗生物質によって治療することも出来ます。
この抗生物質による治療を、
「ちらす」と言います。
ちらすと聞くと、
病原菌が散って治ってないような印象を受けますね。
けれども実際は、抗生物質でしっかりと治療すれば、
完治することも可能なのです。
じゃあ、この“散らす”という言葉は、
どういう意味なのか?と気になって調べてみました。
すると、時点では「散らす」という言葉は、
以下のような意味があるようです。
「はれ・しこり・痛みなどを、切開しないで押さえたり、なくしたりする。」(大辞泉)
なるほど。
つまり、痛みを切開しないで消すという意味合いで、
使われているのですね。
虫垂炎の抗生物質での治療は治らないって聞いたけど?
ところで、この抗生物質に治療は、
以前までは再発率が多いと言われていました。
虫垂炎を散らした場合の再発率は、
大体10%~20%の割合と、言われています。
なので、治療自体は切断がメインで、
抗生物質での治療は避けられていました。
しかし、現在では抗生物質の治療でもきちんと治るため、
症状の進行具合によっては、
「抗生物質での治療が最良なのでは?」
という考え方も出てきました。
ただし、虫垂炎を抗生物質で治療する場合、
「炎症が初期症状の状態」である必要があります。
つまり、軽度の虫垂炎なら、
抗生物質での治療の方が、良いということです。
逆に、ある程度病状が進んでしまっている場合は、
抗生物質のみでの治療は効果が薄くなるため、
手術での治療が一般的です。
それ以前に、痛みがあっても我慢して放置すると、
病状が進行してしまいます。
病状が進行すると、病気が進行して、
腹膜炎になる可能性もあります。
腹膜炎まで病状が進行すると、
最悪命を落としかねないので、
我慢せずに、早めに病院へと受診することを、オススメします。
虫垂炎の治療の期間は?
虫垂炎の治療の期間は、
基本的に虫垂炎の状態によります。
抗生物質での治療は、
抗生物質の点滴と内服薬で、
約1週間程度で落ち着きます。
次に、切開手術の場合は、
腹腔鏡手術の場合は1週間程度、
開腹手術の場合は約2週間程度が目安です。
そして、腹膜炎まで起こしていた場合は、
1ヶ月以上治療することもあります。
・・・と言うわけで、
盲腸かなと思った場合は、
早めに病院に行くようにしましょう。
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