もうすぐお彼岸ですね。
お彼岸にはお墓参りをして、
何かと遠方まで出向かなければならず、大変かと思います。
しかし、
お彼岸にお墓参りをするのは、なぜなのでしょうか?
今回はお彼岸にお墓参りする理由について、解説していきます。
お彼岸に墓参りをするのはなぜ?
春と秋のお彼岸の日にちについての記事でも書きましたが、
お彼岸の由来は元々超越した悟りの境地のことを
『彼岸』と呼びました。
この彼岸は日本の伝統的な古神道から来ています。
古神道では祖先がなくなると、
その祖先の霊は近くの山里へと登って行くと、
考えられていました。
これを山中他界と言います。
山中他界した霊は、
春頃になると田畑を守るために「田の神」となって、
田畑に戻ってきます。
そして秋ごろになって収穫が終わると、
「田の神」は山に帰るという考えがありました。
特に弥生時代は稲作が伝わり、
田畑を耕すことをしていましたから、
この教えはかなり根強いものになっても、
当然のことかと思います。
この考えのもと、日本では田の神へのお祝いごととして、
- 春に『祈年祭(としごいのまつり)』
- 秋に『新嘗祭(にいなめさい)』
というものを実施するようになります。
この祈年祭と新嘗祭が、
今で言うところの春分の日と秋分の日になります。
お彼岸のお墓参りと六波羅蜜に関係が?
ところで、お彼岸の由来の記事では、
【六波羅蜜(ろくはらみつ)】という修行がある、
と書いたと思います。
この修業の過程で、
先祖の供養をして精進することも六波羅蜜の一環であり、
それがお彼岸のお墓参りとなります。
なので、お彼岸にはお墓参りに行き、
感謝の言葉を捧げることが、お彼岸のお墓参りなのです。
祝日法についても、
- 春分の日:自然を讃え、生命を慈しむ日
- 秋分の日:先祖を敬い、亡き人をしのぶ日
とされていますよね。
このことからも、お墓参りをすることで、
生命を慈しみ、亡き人を偲ぶ意味も、
込められているのです。
まとめ
お彼岸になると何となくお墓参りをしていましたが、
こんな意味があったんですね。
今年のお墓参りには、しっかりと六波羅蜜を意識して、
ご先祖様に感謝の言葉を捧げるために、
お墓参りに行きたいと思います。
この記事を読んだ方は、こちらの記事もあわせて読んでいます。
コメント