
夏といえば、虫の活動が活発になりますが、
虫といえば怖いが、蜂です。
日本ではオオスズメバチが話題になるのですが、
今年はなんとツマアカスズメバチという、
聞きなれない蜂が来ているようです。
今回はそんなツマアカスズメバチについて、
調べてみました。
ツマアカスズメバチとは?
ツマアカスズメバチとは、インドネシアにある、
ジャワ島出身のスズメバチです。
全体的に黒い色をしているのにも関わらず、
お腹の先端が赤みを帯びているため、
「ツマアカ」スズメバチと名付けられました。
そんなツマアカスズメバチが、
なぜ、日本に入ってきたのか?というと。
ツマアカスズメバチが最初に発見されたのは、
2012年ごろ。
どうやら韓国経由で流れてきた可能性が高いようです。
現在、環境省は、ツマアカスズメバチに対し、
駆除などの対策に乗り出したそうです。
ツマアカスズメバチの毒は?
蜂といえば、やはり気になるのは毒です。
そこで、ツマアカスズメバチの毒についても、
調べてみました。
ツマアカスズメバチも、スズメバチの仲間のため、
巣に近づくと攻撃的になり、
毒針で執拗に攻撃してくるのだとか。
怖いですねー(汗)
とはいえ、他の蜂より毒性が優れているというわけではなく、
同程度と考えられています。
ではなぜ、このツマアカスズメバチは、
現在、日本で環境省が動くほど、
問題視されているのでしょうか?
調べたところ、ツマアカスズメバチが日本に来て、
一番問題視されていることは、毒性ではないようです。
何が問題なのか?と言うと、
養殖ミツバチの問題です。
というのも、このツマアカスズメバチ。
肉食系で、他の昆虫をエサにして食べるのだとか。
中でもこのツマアカスズメバチの大好物が、
ミツバチ。
なので、ミツバチを見つけたら食べてしまうらしく、
過去に養蜂業者で巣箱が10箱以上、
全滅させられたとの報告もあるそうです。
「でも、ニホンミツバチって確か、
オオスズメバチに勝てなかったっけ?」と思ったあなた。
実は、ニホンミツバチでも、
太刀打ち出来ない可能性があるようなのです。
というのも、ニホンミツバチは元来、
スズメバチに巣を襲われた時に、集団で敵に群がり、
対抗していく術を持っています。
しかし、今回のツマアカスズメバチの場合、
巣の侵入が目的ではなく、
ミツバチを狩ることが目的です。
そのため、ニホンミツバチの持っている集団攻撃が、
通用しない可能性もあるのだとか。
とはいえ、全く防御しないのか?というと、
そういうわけではありません。
ツマアカスズメバチが巣の近くに来たら、
キイロスズメバチと同様に、巣の前で集まって、
守る体制を取るようです。
特に対馬では、
こういったニホンミツバチの養殖が盛んなため、
よってきたとしても、
おそらくは大丈夫だとは思いますが・・・。
「ニホンミツバチvsツマアカスズメバチ」がどうなるかは、
今後のデータ次第、と言ったところです。
ツマアカスズメバチ対オオスズメバチでは?
現在、対馬では、オオスズメバチは居ませんが、
キイロスズメバチなら居ます。
なのでまずは、キイロスズメバチとの比較から。
キイロスズメバチとツマアカスズメバチ。
どちらが強いのでしょうか?
ツマアカスズメバチの体長はおよそ2cm程度。
対する、キイロスズメバチも、2cm程度です。
大きさでは五分五分なので、意外と勝負になるかもしれませんが、
ツマアカスズメバチの恐ろしいところは、繁殖スピードです。
ヨーロッパでは、過去に1年間で100キロメートル規模で、
拡散したとのデータも有ります。
そのことを考えると、やはり繁殖スピードの差から、
キイロスズメバチには分が悪い試合だと思います。
では、対馬から外に出た場合、
ツマアカスズメバチとオオスズメバチ。
どちらが生き残るのでしょうか?
オオスズメバチの働き蜂の大きさは、なんと2.7~4.0cm!
大きさではオオスズメバチの方が大きく、
仮定の話では、やや、オオスズメバチの方が有利という意見も。
実際に確かめたわけではありませんが、
おそらく、対立した時にオオスズメバチが、
勝つのではないでしょうか?
ともすれば、ツマアカスズメバチの繁殖は、
日本のオオスズメバチに、食い止められるということに、
なるでしょう。
日本の他の地域に繁殖するかどうかは、
この、オオスズメバチに掛かってるとも言えます。