最近話題となっているデング熱。
しかし、そのデング熱の症状について、
説明しているところはあまり見当たりません。
そこで今回は、
デング熱の症状について、書いていきます。
デング熱の症状は?
デング熱は、蚊を媒介としてデングウイルスが感染する、
急性の熱性感染症です。
デングウイルスには、1型~4型までの4つの型があり、
どれも同様の症状が起こるため、
ウイルスの型が特定できないという、厄介なウイルスです。
さて、そんなデング熱にかかると、
どのような症状が現れるのでしょうか?
デングウイルスに感染後、
約2日から10日ほどで、突然の高熱を発症します。
また、高熱になると同時に、
頭痛や眼の奥の痛み、腰痛、筋肉痛などの症状が出ます。
場合によっては、腹痛や嘔吐を伴う吐き気、
倦怠感などが現れることも。
高熱が出てから3日程度経つと、
今度は発疹が出ることもあります。
デング熱は、こういった症状を発症しますが、
約1週間程度で症状が治まります。
もしかすると、あなたは今
「デング熱って、大したこと無いな」と、
思ったかもしれませんね。
しかし、デング熱が本当に恐ろしいのは、
2回目以降なのです。
2回目のデング熱にかかると、
1回目のデング熱と同様の症状をたどります。
しかし、熱が平熱に戻る頃に、
血液中の液体が血管から漏れだしたり、
出血する症状が現れたりすることも。
これは、デング出血熱と呼ばれていて、
適切な治療を行わない場合、
最悪お亡くなりになる場合もあります。
(と言っても、調べた限りでは、
1%にも満たないほど小さな確率ですが。)
また、血液の漏れが進行すると、
ショック症状を起こすことも。
これは、デングショック症候群と呼ばれています。
このデング出血熱が危ないため、
デング熱に掛からないように、
注意を呼びかけているわけです。
デング熱の治療方法は?
残念ながら、現在は予防薬も無ければ、
デングウイルスに対する治療薬も存在しません。
そのため、デング熱にかかった場合は、
対処療法を行います。
基本的には、鎮痛解熱剤を投与にとどまります。
ただし、アスピリンは出血傾向を促すため、
禁止されているようです。
また、出血の症状が出た場合は、
血液の輸血によって、血液量を補う治療を行います。
デング熱にかかった後の予後はどうなる?
デング熱の予後は、他の出血熱と比べると、
はるかにリスクが少ないです。
これといって後遺症が残るわけでもありませんので。
なので、2回目以降の感染の場合、
出血する時期が一番の山場です。
とはいえ、出来るだけ掛からないようにしたいところですので、
デング熱の予防はしっかりとしておきましょう。
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